不注意で体温計を割ってしまったときの対処をまとめてみよう。
さて、割って(壊して)しまったのが電子体温計なら、特に注意するようなことはない。
食器を割ったときなどと同じように、壊れた部品を拾い集めて、あとは掃除機をかけておけばいい。
問題なのは、水銀体温計を割ってしまったときだ。
基本的には電子体温計の時と同じで、壊れたものを集めて捨てればいいのだが、水銀の扱いに迷うかもしれない。
体温計に使われている水銀は、実はそれほど危険なものではない。
たとえ飲み込んだとしても、たいていは何ごともなくそのまま排出されるとのことだ。
ただ、蒸発した水銀を吸い込むのはまずいらしい。
体温計に使われている程度の量では、ほとんど問題ないらしいが。
そうはいっても、毒性のあるものを放っておくのも心配だ。
とりあえず、蒸発した水銀が早く拡散するように、換気を良くしたい。
その際、床付近から開放できるドアや窓を開けること。
蒸発した水銀は空気より重いので、床付近にたまるからだ。
換気扇をまわしてもあまり効果はない。
続いて、ゴム手袋を着けるなどして大きな破片を集め、二重にしたポリ袋に入れて口を閉じる。
割り箸を使ってもいいだろう。
水銀自体を集めるのは、やはり掃除機を使うのが簡単だ。
あらかじめ紙パックを新しいものと替えておき(普通のゴミと別にするため)、水銀が飛び散ったと思われる場所に一通り掃除機をかける。
終わったら、紙パックを取り出してポリ袋に入れ、口をしっかりと閉じる。
あとは、自治体で決められた方法に従って処分しよう。
(乾電池などと同じ分類になっていることが多いようだ)
使用後の掃除機はそのままでよいが、気になるならホースの内側を洗ってから、屋外に出しておけばいい。
そうそう、最初に取り外した(あるいは新しい)紙パックをつけておくことを忘れないように。
使っている掃除機が紙パックのないタイプだったり、掃除機自体がないときは、紙などですくい取るか、ガムテープを使う。
取ったものは、破片のときと同じように二重にしたポリ袋に入れ、口をしっかり閉じること。
ところで、水銀は金属と反応してそれを侵すことがあるので注意が必要だ。
作業の前に、指輪や腕時計などは外しておいたほうがいいだろう。
集めた(体温計の)破片や水銀も、金属の容器には入れないこと。
小さい子供がいるなどの理由で、危険をできるだけ避けたいなら、電子体温計に切り替えよう。
それほど高価なものでもないし、最近の製品は精度も充分に高い。
……ただ、水銀体温計も捨てないで取っておくことをおすすめする。
電池が無くても使えるし、何より寿命が長い。
非常用持ち出し袋の隅にでも入れておくと、いざというとき役に立つ、かもしれない。
